ITILとは(Introduction to ITIL 3 Service Lifecycle)

ITILとは(Introduction to ITIL 3 Service Lifecycle)


ITILはInformation Technology Infrastructure Libraryの略称で、ITサービマネージメントにて価値を創り出すベストプラクティス(成功事例)をまとめたフレームワーク(モデル)です。ITサービスマネジメントの英国規格BS15000がベースとなっており、現座は国際規格であるISO/IEC 20000に移行され、事実上の国際標準となっています。

  • ITシステムを順調(価値創出)に開発、導入、運用するための方法論。
  • ITILを前提としたシステム開発、システム導入が一般化してきている。

ITサービスマネージメントのベストプラクティスを下記の5部門で構成されており、各部門毎に書籍が5冊用意されています。

ITIL発足の経緯


1980年代後半に、フォークランド紛争が発生した際に、イギリス軍の出動に戸惑った経緯があり、時のサッチャー首相の指示で、原因を調査したところ、ITマネージメントの不備が明らかになりました。そこで、問題解決のためにITマネージメントのフレームワーク研究を開始したのが、ITILの最初となります。
※フォークランド紛争では、部隊の出動に、2,3ヶ月掛かりイギリス軍は、開戦当初、数隻のフリーゲート艦が撃沈さるなど大打撃を受ける事となりました。

  1. ITをマネージメント(利用)するプロセス、役割、権限が明確になっていなかった。
  2. ITサービスを使いこなせない。
  3. 大規模なITサービスを利用するためには事前決められたプロセス、役割、権限を明確にする必要がある。
  4. Iマネージメントが必要。

自動車を動かすためには


自動車を動かすたに必要なことを考えてみましょう。

  1. 車があるだけでは、車は動かない。
  2. 車を動かすための準備が必要になる。
  3. 必要な施設、制度を整備する必要がある。
    • 運転手を育てる教習所
    • 交通規則を定めた法律
    • ガソリンスタンド、信号等のインフラ
    • 自動車保険
    • 運転してどこへ行くかの計画が

システムを動かすためには


自動車と同じようにシステムを動かすために必要なことを考えてみましょう。

  1. システムはプログラム開発だけでは動かない。
  2. システムを運用するための運用設計が必要になる。
  3. システムを運用するためのITILが活用されている。

受注条件としてのITIL


ITILは、ITシステム案件を受注する際の受注条件となっているケースがあります。ITシステム案件を受注するために、ITILを理解する必要があります。

大手システム会社各社のITIL対応


大手システム会社は、ITILを導入したシステム開発、システム導入、システム運用を行っています。ITILを前提としたシステム開発、システム導入、システム運用がシステム業界の標準となっています。

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